地震後の近況

地震後の近況


このたびの東日本大震災で被害にあわれた方皆様に深くお見舞い申し上げます。

東京都大田区の勤務するホテル内で地震に遭遇した私ですが、

設備にいくらかの不具合は発生したものの

従業員に怪我をしたものはおりませんでした。

阪神・淡路大震災を島根の実家で体験した時と同じくらいの揺れであるという第一印象でしたので、

震源地によっては大変なことになるであろうと思っていましたが、悪い予感が当たってしまいました。

地震発生後、自分が責任を持つホテルの安全を確認後、現場は部下に任せ、復旧に手こずっていた

系列の日本橋のホテルに向かい、その帰りに大渋滞に巻き込まれておりました。

その際、第一京浜は7キロ進むのに数時間、余震はあるし、まったく進まないわけですが、

ドライバーの皆さんはとても落ち着いており、ところどころで車を降りては、知らないものどうし

話をしていました。徒歩で帰宅する人で道はあふれておりましたが、あわてず、騒がす、

整然と皆が行動していたのは印象的でした。

皆がもっとつらい境遇にある被災地の方のことを考えて行動していたのでしょう。

渋滞を抜け、ホテルに戻ったあとは3日間くらいはほとんど寝られず、

お客様対応、計画停電対応、物流の調整等に追われ、最近になりやっと落ち着いたところです。

仙台、盛岡の系列ホテルも今月中には営業開始する予定です。

仙台では社員が数名行方不明となっていましたが、先日やっと全員の無事が確認できました。

現地に入っている本社の人間によれば、仙台、盛岡では

宿泊をしたいという問い合わせがとても多いそうです。

仙台、盛岡の従業員のなかには、

親族や友人で、亡くなったり行方不明になっている方もいるそうですが、

動ける人間が、被災地のホテルとしてできることを一所懸命模索しています。

原発問題、計画停電、今後の日本経済など、心配はつきませんが、

被災地の方と比べれば、私のおかれている状況は余裕があることは間違いありません。

プライベートでも、仕事でも、これからは私ができることを考え実行に移して行きたいと思います。